その他の症状の方
HIMの発表にもあるように鍼灸治療は、さまざまな症状や疾患に有効であると報告されています。
当院にも肩凝りや腰痛だけでなく、めまい・突発性難聴・頭痛・過敏性腸症候群・妊娠中の喘息や腰痛、足の浮腫みなどいろんな症状で鍼灸治療にお越しになられています。
どの症状に対しても予診表の記入など不妊や顔面神経麻痺の治療にお越しになられている方と変わらない治療をしていきます。それらについて説明していきます。
鍼灸治療のあれこれ
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鍼灸治療は、なぜ、痛みに効果があるの?
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痛みを感じさせる刺激を脳に伝える過程、もしくは、脳から末梢へ伝える過程のどこかをブロックした り、刺激の強さを抑制させる働きなどを活性化させることで痛みを和らげている
神経線維の太さの違いや有髄なのか?無髄なのかなどにより神経の伝達速度が異なる。その伝達速度の違いにより痛みの感受性をコントロールしている
鍼をした局所の反応としては、①組織損傷による生体防御機転の反応、②筋への刺激により筋の過緊張を緩和し、血液循環をよくする刺鍼局所作用などにより痛みを和らげている
これらのことが痛みを和らげるために鍼をすることで働いていると考えられています。
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その他の作用は何があるの?
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異常な状態となっている機構である部分に下記の作用の働きかけにより生体反応のゆがんだ平衡状態を調整しようとするものだと考えられています。
鍼灸治療は、症状に対して治療する経穴や部位を決め刺激し、その近くに存在する受容器がこの刺激を受け取ります。そして、受け取った刺激が脳から末梢へ伝わる過程の中で生体にもともと備わっている神経反射などを利用し自律神経、内臓、血管などに働きかけ、症状の改善が期待できたり、生体のフィードバック系の賦活を目標とする治療を行うことで生体反応のゆがんだ平衡状態を調整して症状の改善が期待できると考えられています。
鍼灸治療は、無理やり症状を改善させるのものではなく、生体の機能を賦活させ異常となっている機能を本来の状態に戻すサポートをすることで症状の改善が期待できると考えられます。(参考 はりきゅう理論)
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ずっと通わないといけないの?
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治療目的で来られた症状がある一定程度改善すれば、通っていただく必要はありません。
だいたいの方は、このままだと『やばいかも?』と感じた場合や症状が出たときに治療にお越しになられています。その他に、定期的に月1回、もしくは2回程度、調子が悪くならないよう養生のためにお越しになられています。
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治療間隔は?
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症状が出てからの経過により治療間隔は異なります。
症状が出てからの経過が短い場合は、間隔を空けずに治療したほうが改善が早い可能性が高いので治療間隔を3日程度にしています。
状態にもよりますが、症状が出てからの経過が長い場合は、改善にもある程度の時間を要する場合が多いので1週間に1回の治療間隔にしています。
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本当によくなるの?
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絶対によくなるとは言えません。例えば、突発性難聴の方の場合、後遺症もなく発症前と同じ状態に戻る方が2~3割、何等かの後遺症は残るが症状が軽減される方が2~3割、改善がほぼみられない方が5割程度だとも言われています。
どんな症状で治療をされるかにもよりますが、どの症状に方も緩和される方が多いですが、症状変化が無い方も一定数いらっしゃいます。
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治療の効果があるか?治療する前にわかりますか?
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私には、治療してみないと判断ができません。
ごめんなさい。
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料金はいくらですか?
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当院では、初めてお越しいただく場合のみ初診料をいただいております。
初回のみ初診料+治療代をいただいております。
初診料 | ¥1,500 |
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全身治療
鍼灸治療+マッサージ 約70分 | ¥4,500 |
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鍼灸治療(マッサージ無) 約50分 | ¥3,500 |
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部分治療
肩こり・腰痛などの治療 約30分 | ¥3,000 |
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健康保険による治療について
鍼灸治療は、医師の同意書があれば鍼灸治療の場合は整形外科疾患の6疾患(神経痛・リウマチ・五十肩・頚腕症候群・腰痛症・頸椎捻挫後遺症)のみ、健康保険による治療が可能です。
しかし、健康保険を使用して鍼灸治療を行うと、同じ疾病における治療を病院では行うことができなくなります。 (公益社団法人 日本鍼灸師会)
何でもお話しください
何気ないお話の中に治療のヒントとなることをお聞きできたり、何気ないお話しがストレス解消に繋がったりする場合もあります。ストレスは、さまざまな症状を引き起こすきっかけとなったり、原因であったりします。ですから、治療の効果を高めるためにも何でもお話しください。